W3 Total Cache の導入のアイキャッチ画像

WordPress高速化プラグイン W3 Total Cache の導入

WordPressが遅い!と感じたことはありませんか。そんなときにピッタリのプラグインが W3 Total Cache です。このプラグインはキャッシュという仕組みを利用してWordPressを高速化させる技術を適用させることができます。しかも無料で利用できる範囲で十分に効果を発揮することのできるWordPressプラグインです。本サイトにおいて表示速度向上を目指す関連記事ではこのプラグインを頻繁に利用しています。インストール方法と簡単な内容の説明をこの記事で紹介します。

表示速度の記事は以下のリンクよりまとめて閲覧できます。ぜひご覧ください。

http://18.181.143.207/wp-admin/edit.php?category_name=performance

W3 Total Cache の利用を開始する

プラグインのインストール

プラグインの新規登録より、「w3 total cache」と検索し、インストールしておきましょう。

以下のサムネイル画像のW3 Total Cacheが本物です。インストールして有効化しましょう。

WordPressの設定ファイルを更新

インストールするとパフォーマンスタブが管理画面のサイドバーに表示されます。本ブログのすべての内容ではないですが、特にパフォーマンス向上においてはこのタブを利用して設定を進めていく場面があります。有効化すると、はじめにwp-config.php を修正するように促されます。これは Update via FTP を選択して自動で書き換えさせましょう。できない場合は手動で書き換える必要があります。手動で書き換える方は wp-config.php の編集 を参考にすると良いでしょう。

wp-config.phpに設定を追加する

これでプラグインを利用する準備は完了しました!早速初期設定をしていきましょう。

カンタン初期設定

ここでは初期に表示されるセットアップガイドを紹介します。各機能の詳細については後述しますので、「ひとまず設定したい」という方は参考にしてください。機能を選択して有効化したい方はこの章はスキップして後述する詳細設定の章に進んでもらって大丈夫です。

ページキャッシュ

まずセットアップガイドを開くと Test XXX Cache というボタンが表示されます。これは実際に実行してみてどの程度高速になるかをチェックしてくれる機能になります。なので場合によって遅くなってしまうというときは無効にするというのも一つの手段です。

ここからオススメの設定を紹介していきます。あくまでもオススメなので詳しい方は環境に合わせて設定してください。

ページキャッシュは「ディスク: 拡張」を選択することが公式ではオススメされています。

データベースキャッシュ

データベースキャッシュは「ディスク」を選択しておきましょう。

オブジェクトキャッシュ

オブジェクトキャッシュも同様に「ディスク」を選択。

ブラウザーキャッシュ

ブラウザーキャッシュは「有効」を選択。

遅延読み込み

画像の遅延読み込みもチェックをつけておくとよいです。

More Caching Option

これにて設定は完了です。確認画面になるので再度チェックしておきましょう。

これにてカンタン設定は完了です。このあとに各キャッシュの説明を記載しています。「圧縮」と「CDN」についてはこのセットアップガイドでは含まれていないのでデフォルト無効になっています。もし設定したい場合は以下を参考にチェックしておくとよいです。

詳細の設定

細かな設定の説明は各記事に任せるとして、タブの内容についてざっくりと紹介します。カンタン初期設定で設定した項目も含まれます。重要なタブ以外の解説はカットしているのでご了承ください。

ダッシュボード

W3 Total Cache の機能がまとまったダッシュボードです。お知らせの意味合いが強く、また有料版で利用できる統計機能などの紹介がされています。すべてのキャッシュをこのタブから削除することもできるので覚えておきましょう。

Feature Showcase

W3 Total Cache の機能・拡張機能の紹介になっています。無料版で利用可能な機能と有料版で利用可能な機能の両方が紹介されています。無料版で十分ですが、有料版で気になる機能がある方はチェックしてみるとよいです。

一般設定

最も利用するのがこのタブ。本プラグインの共通設定を行う場所です。この一般設定で有効化・無効化を選ぶことができ、その詳細については各詳細タブを開いて使うイメージです。また個別のキャッシュの削除もここで行うことができるので覚えておきましょう。

ページキャッシュ

静的なページをサーバにキャッシュするための機能であるページキャッシュの設定です。ページキャッシュはトラブルのもとになることが多いですが非常に強力な機能です。詳細は以下の記事よりご覧ください。

圧縮

ファイルサイズを圧縮するタイプの機能が記載されています。Minifyやインライン展開など本サイトでもとりあつかう様々なテーマの最適化手法が記載されています。カンタン初期設定では含まれていないのでデフォルトでは有効化しなければいけない点に注意以下の記事で詳細に取り扱っています。

データベースキャッシュ

データベースのクエリや結果をキャッシュするための設定。こちらも別記事で詳細をわかりやすく解説しています。

ブラウザーキャッシュ

ユーザのブラウザにサイトをキャッシュさせるブラウザキャッシュの機能設定です。別記事で詳細に取り扱っています。

キャッシュグループ

キャッシュ設定をグルーピングするための機能。ユーザエージェントごとのキャッシュ設定、認証なしのときのみキャッシュを有効にするなどのグルーピング設定が可能です。キャッシュを細かくコントロールしたい場合は利用しましょう。

CDN

Content Delivery Network の設定です。カンタン初期設定では含まれていないので個別に設定をする必要がある注意。CDNは表示速度改善の文脈では非常に重要で、本サイトでもAWS CloudFrontを有効にしています。この記事でについて詳細に取り扱っています。

FAQ

よくある質問集。GitHubのページに飛ばされます。ドキュメントは英語ですが、より細かく設定したいのであればぜひ読んでおきましょう。

User Experience

UXに関する機能でキャッシュとは趣が異なります。例えば画像の遅延読み込みなど。他プラグインと被る機能が多いため要注意です。

さいごに

プラグインの紹介は以上になります。別記事のなかでも利用することが多いのでぜひインストールしてみてください。このプラグインは本当に多機能で、似たプラグインとして WP Rockets などの有料プラグインを導入する方もいると思います。が、本サイトでは無料で活用できるW3 Total Cacheをメインで利用していきます。ご了承ください。それでは次の記事でお会いしましょう👋