今回はAWS Lightsail というサービスを利用してWordPressサーバを最速で立ち上げる方法をご紹介します。AWS Lightsail とは Amazon Web Service上にWordPressなどのサーバーを最安で立ち上げることのできるサービスです。ちなみに本サイトはAWS Lightsail上に構築しています。
前提について
サイト作成がはじめての方々へ
WordPressのサーバをホスティングするサービスはいくつか存在します。有名どころだと以下の記事で紹介する ConoHa WING というホスティングサービスがあります。サイト作成の初心者の方にはConoHa WINGでの立ち上げを推奨しています。実際の立ち上げは以下の記事をどうぞ。
AWS Lightsail のメリット
本記事では AWS Lightsail を利用した立ち上げ手順を紹介します。Lightsailを選択する主な理由はやはり圧倒的な安さです。2022年9月時点では 3か月間無料 で始めることができ、最低価格$ 3.50 (約500円)から始めることができます。上記サービスも半額セールを実施するなどして対抗していますが、一定期間の縛りがあったり、期間の経過後は最低でも1000円近くまで値上がりしてしまいます。どれだけ長くブログを続けても 月額$3.5 で利用できるメリットは大きいです。
https://aws.amazon.com/jp/lightsail/pricing/
AWS Lightsail のデメリット
AWS Lightsailのデメリットを言うならば、やはり中級者以上向けという点につきます。初心者にとって辛いのはサポートでしょう。前述したConoHaでは、お金を払えば電話・メール対応を受けることができます。しかし単純に比較はできないですが、間違いなくAWS Lightsail は安いです。自分の知識にそって好きなほうを選びましょう。ハードルを上げすぎましたが、目安として黒い画面に抵抗がなければ大丈夫でしょう。
ある程度の知識がある方は 無料のホスティングサービスを利用してもいいと思われる方もいるでしょう。しかしWordPressを立ち上げるという目的であればLightsailをおすすめします。理由は以下の通りです。AWS Lightsailの選択材料として参考にしてください。
- 初期からWordPressに必要なツールセットがインストールされていること
- 静的IPアドレスを割り当てることができること
- EC2などと比較しても従量課金ではなく定額であること
- スペックが足りない場合はスナップショット機能を利用してEC2に移行できること
WordPressを使い始めるまでの流れ
サーバを立ち上げる
さて本題に戻ります。Lightsail の利用にはAWSアカウントが必要です。事前に登録しておいてください。登録するだけでOKです!
https://aws.amazon.com/jp/free/
まずログインするとAWS Management Console にアクセスができます。このページの左上の検索バーより Lightsaill と検索しましょう。

Lightsail のページにアクセスすると以下のような画面が表示されます。そこでインスタンスの作成をクリックしましょう。インスタンスとは1台のサーバーのことを指します。

インスタンスの作成をクリックするとインスタンスの立ち上げ設定画面に移動します。そして初期選択で設定されているかもしれませんが、以下のように設定します。インスタンスロケーションとはサーバーの場所、プラットフォームと設計図はWordPressサーバを立ち上げることを指定しています。
インスタンスロケーション: 東京 ゾーンA
プラットフォームの選択: Linux / Unix
設計図の選択: WordPress

インスタンスプランを選択します。これはサーバーのスペックを指します。ここはお好きなものを選んでよいです。初心者の方は費用も不安でしょうから一番左の $3.5 を選択してもらえばよいです

最後にインスタンス名を指定します。サーバーの名前のことです。自分のサイトの名称を入力すればよいでしょう。

最後にインスタンスの作成をクリックします。これで作成完了です。

これでLightsailのトップページに飛ばされます。そして自分のインスタンスが作成されていれば完了です。

はい、これでサーバが立ち上がりました。圧倒言うまでした。さて、まずはWordPressのサーバーにアクセスをしてみましょう。自分のインスタンス名をクリックすると詳細を確認できます。ここで接続先という欄にインスタンスのIPアドレスが記載されています。以下でいうと 52.197... という箇所です。

IPアドレスを直接にブラウザのURL欄に打ち込みます。筆者のインスタンスの場合は以下のようになります。ご自身のIPアドレスを入力してください。

すると Hello world! というページが表示されます。これで立ち上げは完了です!おめでとうございます。最初はサンプルページが表示されているのでここからカスタマイズを進めていくことになります。

管理者画面にアクセスする
最後に管理者画面にアクセスをして終わりにしましょう。Lightsail のページより、SSH を使用して接続 をクリックします。SSHとはサーバを遠隔で操作するための方法になります。クリックすると以下のような黒い画面が出てきますが、怖がらなくても問題ありません。

ここでキーボード入力ができるので cat bitnami_application_password
と入力します。何度間違えても大丈夫です。

そして表示される文字がWordPressの初期ユーザのパスワードになります。これをメモしておきましょう。

そしてブラウザに戻ります。http://{ IPアドレス } /wp-admin
とURL欄に入力します。

すると管理画面が表示されるので、ユーザ名とパスワードを入力します。ユーザ名は全員が固定で user です。
ユーザ名: user
パスワード: 控えておいたパスワード

するとログイン完了です!

もし必要ならば言語とタイムゾーンを日本用に合わせておきましょう。


さいごに
おつかれさまでした。これでWordPressのサーバの立ち上げは完了です。ここから好きに設定を加えていくことになります。
このままドメイン名とHTTPS化の設定を続けたい方は以下の記事よりどうぞ。